あなたの手紙をコース料理に。
ご家族やご友人に宛てた手紙を料理に代えて贈る、食体験中心のウェディングパーティー。わたしは結婚式の“手紙を読む時間”がちょっと苦手で、読まずに手紙を共有できるアイデアにしました。手紙の時間って…同じ熱量で物事を共有できない寂しさみたいなのを感じてしまうのです。でも、想いを美味しく一緒に食べれるならば、ゲストも置いてけぼりにはなりません。(ちなみに文字を書いた紙も食べ物です。)ウェルカムドリンクからメイン料理は一皿ずつゆっくりとご提供し、デザートは、ゲストから主役お二人への手紙をその場で書いていただき、“その上に”仕上げます。ライブペインティングのように皆様の目の前でテーブル一面を夢いっぱいにつくりあげます。食べ進めるごとに、料理の下から浮かび上がる手紙を読むことができるという演出です。さらに、この料理は盛り付け終えたら完成するのではなく、皆さまに召し上がっていただくことが本当の完成です。
食べすすめていただく際の食欲や感情は、まるで画家が筆を使って描く抽象画の筆跡のように、食べ跡に残ります。そうして残った食べ跡をパーティーの最後に写真に納め、後日、食後アートにつくりかえています。飾り皿につくりかえ、ゲストに書いていただいた手紙と一緒にご依頼主にプレゼントにするところまでが演出です。パーティーでは、“様々な感情”がお腹を膨れさせるものです。目で楽しんで嬉しい、緊張して食べれない、大事な人と食事をするだけで胸がいっぱい。そんな感情体験だって、会食の大切な思い出のひとつ。食べ切れずに残しても罪悪感のないアイデアの一つとして「みんなでつくるアート」をお贈りしています。
Live, Love, Laugh, and Be…HAPPY.
Created by Mineko Koyama